56

コールマンガソリンツーバーナーは点火レバーが逆チョークの役目!使い方次第で本燃焼に素早くシフト!

・少しだけ、チョークの説明をします。

・本来はチョーク(choke)とは(首を絞めて)窒息させる、息苦しくする、息を詰まらせる等の意味があります。

・しかし、一昔前までは、(首を絞めて)窒息させるという意味よりも、自動車のエンジンに濃いガソリンを送るという意味合いで、チョークという部品が自動車に装着されていました。

・混合気が薄い場合に、濃い混合気(ガソリン)をシリンダーの中に送り込んであげると、元気いっぱいにエンジンが始動(スタート)する仕組みです。

・EGIが出る前に内燃機関にキャブレターがあった時には、シリンダー内部に濃い混合気(ガソリン)を送り込むために装着されていた装置です。

・このチョークと全く真逆(正反対)の役目を担っているのが、今回、記事にする点火レバーです!

・コールマン・ストーブの点火レバーは点火時に上に向け、ブルーフレームに移行後は、速やかに下に向けましょう!

・コールマン・ストーブには点火レバーが装着されているタイプのモノがあります。
*Lightning Lever と記述されています。

・この点火レバーはジェネレーター内でホワイトガソリンを気化しやすくするため、薄めの燃料を送り込むために装着されています。

・この点火レバーは上手に使用することによって、速やかな点火、速やかな本燃焼にシフトすることができ、かつ、料理の開始を速やかに行うことができます!

・点火レバーは着火時は上に向けておきますが、点火からしばらくして炎の高さが段々と低くなり、炎の色がオレンジ色(赤色)から青色の炎に変わってきた段階で、速やかに、点火レバーは下に向けます。

・コールマン424・413等のガソリンストーブは、一旦、正常燃焼にシフトしてしまえば、後は最大火力にしようが、最小火力にしようが、綺麗なブルーフレームで燃焼し続けます。

コールマンガソリンツーバーナーは点火レバーが逆チョークの役目!点火レバーの役割を、正しく知りましょう!

・コールマンガソリンツーバーナーは、点火レバーの正しく使用することによって、アウトドアクッキングへの到達時間を短くすることができます!

・この点火レバーの役割は下記に記します。

・本燃焼に移行する前のジェネレーターは、まだ、暖まっていないため、燃焼に最適な燃料を作るための状態に至ってはいません。

・そのため点火時に最適な『薄めの燃料』(薄めの燃料だと気化しやすいのです!)を作るために、点火レバーを上に向けます。

・この点火レバーと似たような構造を持っているのが、(EGIやEFIが装着される前の自動車に装着されていた)自動車のチョークレバーです。

・2000年(もっと前にも出回っていましたが)ごろから自動車は電子燃料噴射制御装置EFI(EGI)が装備されてきましたが、それ以前は「冷えたエンジン」の始動を容易にするため、チョークレバーが装備されていました。

・このチョークレバーは、下の画像のようにイグニッションキーの横あたりに装着されていて、このレバーを引っ張ると一時的に濃い燃料がシリンダーの中に注入され、エンジンが始動するシステムになっていました!

5666ty

・ただし、このチョークレバーはエンジン始動後は速やかに、元の位置に押し込んで、濃い燃料を通常の濃度の燃料に戻す作業が必要でした!

・この作業を怠ると点火プラグがかぶってしまう等の現象が発生しました。

*点火プラグが「かぶる」とは、ガソリン等の燃料が濃くなり過ぎて、点火プラグが正常に『点火』しなくなる現象です。

*濃い燃料を送り込み続けていると、最悪の場合は、いわゆるエンストengine stall(エンジンストール)になってしまいます。

・従ってチョークレバーと点火レバーは似たような役割を持っていますが、点火時の役割は全く「真逆」の役割を担っているということになります。

・点火レバーはホワイトガソリンをなるべく薄くしてジェネレーターに送り込む!チョークレバーはガソリンをなるべく濃くしてキャブレターに送り込む!という役割になります!

・点火レバーは点火時は上に向けて使用して当初の目的が完了したら、速やかに、定位置に戻します!

コールマンガソリンツーバーナーは点火レバーが逆チョークの役目!点火レバーは点火時以外は下に向けて燃焼させましょう!

・コールマンガソリンツーバーナーがブルーフレーム(本燃焼)にしたら、即、点火レバーは下に向けて燃焼させましょう!

・上述したように点火レバーは、あくまでもコールマンストーブの点火を、容易にするための補助装置であるため、点火が正常に行われて本燃焼にシフトした後は点火レバーを下に向けないと、いくら追加ポンピングをしても、薄い燃料がジェネレーターに送り込まれてしまいます!

・なお点火レバーを上に向けたままですと、本燃焼にシフトできないため、料理に着手できないばかりか、ホワイトガソリンを無駄に消費することになります!

56

・本燃焼にシフトしたら濃い燃料を送っても、ジェネレーターは燃焼に必要な燃料を製造してくれるので、後は、追加ポンピングを行い「濃いホワイトガソリンを、ジェネレーターにお腹いっぱいになるまで!」送り込んであげれば、力強い火力が得られます!

コールマンガソリンツーバーナーは点火レバーが逆チョークの役目!コールマン424と413の表示のちがい!

・コールマン424(アメリカ流通Ver)とコールマン413(日本市場流通Ver)のタンクに貼ってある点火レバーの表示を見比べてみましょう!

・下の画像を見ていただくと分かりますが、英文と日本語の表現に若干の差異が見られます!

☆コールマン424☆

・コールマン424は点火レバーを上に向けた後に、点火をしなさい!

・また、点火から1分後に点火レバーを下に向け、料理を開始しなさい!と記述されています!

・コールマン424の基本的なスペックは、こちらの記事をご覧ください。

☆コールマン413☆

・コールマン413(日本国内で流通Ver)は、点火時に点火レバーを上に向け、火力の安定時には点火レバーを下にむけなさい!と記述されています!

・ロビンは毎回正確に1分をカウントしているわけではありませんが、多分、1分内外だと思います!
*もっと短い時間の時もあると思います!

・従って(Dual Fuel・ホワイトガソリン専用の違いはあれど)概ね点火から、約1分を目安に本燃焼にシフトすべく、点火レバーを下にむける方法がベストだと考えます!