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・ビンテージストーブ・ランタンには、真鍮製のパーツが多用されています!

・この真鍮は適度な強度、展延性を持つ扱いやすい合金として、約350年ほど前から広く利用されるようになりました。

・また、加工がしやすく価格も適度で、磨くと美しい輝きを放つ真鍮はプアマンズ ゴールド(貧しい者の金)とも言われて、親しまれてきました。

・今でこそ、真鍮に代わる素材が開発されてきましたが、かつて真鍮は、ビンテージストーブ・ランタン以外にも、古い建物のドアノブ・柱の飾り・艦船の計器(これは特に海水等に耐性をもっている真鍮です。)等で多用されてきました!

真鍮製(ブラス)のストーブ等の磨き方!あたたかな雰囲気

・真鍮は上記の理由からビンテージストーブ等に限らず多くのモノに加工して使用されてきました。

・なお真鍮は、銅と亜鉛の合金であることから、銅のもつ柔らかさが真鍮に引き継がれています。

・また真鍮製品を使用する者から見るならば、簡単に手入れが可能で、かつ、磨くと黄金のような輝きを得るとができるので使用者は、パーツ等を磨いて、その輝きを楽しんだりしています。

・真鍮は磁石につかないので、鉄製のパーツと区分する時は磁石を用いたりします!

真鍮製(ブラス)のストーブ等の磨き方!時間の経過とともに失われ、くすんだ色調になっていく!

・真鍮はどんなに丁寧に磨いても、時間の経過とともに、くすんだ色調に変化していきます!

・この、くすんだ色調を好んでいる知人もいますので、必ずしも、黄金のようにピカピカに磨くのが良いとは限りません。
*真鍮製のベルトのバックルやZIPPOの真鍮製の外観をくすんだ色調で長年使用しています!

・さて、このような特性をもつ真鍮ですがロビンはやはり、下の画像のように、この美しい輝きに魅了されてしまいます!

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真鍮製(ブラス)のストーブ等の磨き方!汚れやすいストーブの真鍮パーツ!

・ロビンのロッカーに入っているVAPALUX等は大変美しい真鍮の輝きを持っていますが、ランタンには零れ落ちて真鍮パーツに付着する汚れは、あまりありません!

・しかし、ストーブには、どうしてもスープが沸騰した際に出たこぼれ汁や、油の飛翔したモノ等が付着してしまいます!

・ストーブ等は使ってなんぼという考えに立つならば、この汚れも放置しておくということになるのですが、ほんの少し手入れするだけで「目の保養(金色の輝き)が得られるならば」ということでポリッシュしてしまうわけです!

真鍮製(ブラス)のストーブ等の磨き方!真鍮磨きは「ピカール」その後に「ガラスコーティング剤」を塗布!

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・ロビンの愛機「ペトロマックスストーブ」も時折、ピカールで磨いています。

・ピカールは研磨剤が入っていますので、真鍮(ブラス)の表面を「削り取って磨いていく」という表現の方が正しいかもしれません!

・したがって、ビンテージストーブ等を磨くときは、極力柔らかいぼろ布を使用して「手」で磨くことをお勧めします!
*バフがけ等は時間短縮で、労力の削減にはなりますが、『ガンガン』真鍮が摩耗していきますので、お勧めしません!

*自分の「手」で行う方がベストです!

・時折、ビル街を散歩するとビルに装備(消防法)されている真鍮製(ブラス製)の消火栓を丹念にピカールで、磨いているビルメンテナンスの方を見ます。

・消火栓として使用することを躊躇(ためら)うような、見事な金色に輝いています!

・真鍮製のストーブ(バーナー)は、モノによって異なるとは思いますが、基本的に2~3週間経過すると折角、ポリッシュした部分もくすんだ色調に変化してきます!

・これは真鍮のもつ特性ですが、この『くすみ』が発生する時期をガラスコーティング剤を使用して、大幅に遅らせることができます!

・要するに『ピカール』で磨いた(極論を言うと真鍮で汚れた表面を削り取った)後、即、酸化が開始されるのでガラスコーティング剤の被膜を作ります!

・ガラスコーティング剤は強力なモノも存在します!

・ただし、あまり強力なガラスコーティング剤を塗布すると、タンクに輻射熱が伝わりにくくなるので、ほどほどのモノを選択してください!

・また、ピカール自体も磨くというよりは、真鍮(ブラス)の表面を研磨(削り取る)というイメージに近いので、あまり頻繫に磨いたり、力を入れすぎたりすると真鍮(ブラス)面を削られますので、注意してください。