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アウトドア機器に使用するケロシンとは灯油のことです!ガソリンスタンドで販売している灯油のことです!

・芯式のハリケーンランタン等に使用されている香料入り灯油については、今日のケロシン(灯油)の記述内容と乖離しますので記述しません。

・今回は灯油=ケロシン(Kerosene)について記述します。

・灯油は主にアメリカ(米国)でKerosene(ケロシン)、イギリスではparaffin(パラフィン)、ドイツ語圏ではpetroleum(ペトロウム)と呼ばれています!

・したがって、日本ではアメリカ語を使用してKerosene(ケロシン)を使用しています!

・結論から記述しますが、日本国内でアウトドア機器に使用する燃料についてケロシンと指定した場合は、ガソリンスタンドで購入する灯油のことを指します!

・つまりケロシン=灯油です!ケロシンと灯油に違いはありません!ケロシンと灯油は、全く同じモノ(商品)のことです!

・現行法では1種類しかありません。ケロシン(灯油)とは、ガソリンスタンドで購入するJIS K 2203(JIS規格)、1号灯油、通称「白灯油」しか存在しません!

・もちろんガソリンスタンドに行った際には、JIS K 2203のような表示はされておらず、灯油として表記(表示)されています。

・通常はハイオクとレギュラーと軽油のボックスと、少々離れた位置に灯油を給油するボックスがあります!

・単純にノズル(セルフ式スタンド)の色分けがされているだけです。

・セルフ式スタンドが導入されるにあたって、消費者=ユーザーの間違いによる事故があってはいけないので、ノズルの色分けがされています。

・ガソリンスタンドで購入する燃料は油種によって、下の画像のように色分けされています。

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つまり、黄色のノズル=ハイオクガソリン

赤色のノズル=レギュラーガソリン

緑色のノズル=軽油

青色のノズル=灯油ですが、灯油のノズル=販売機は、通常自動車やオートバイの燃料タンクに注入する燃料ではないので、上記3つの油種とは少々離れたところに、設置されています。

アウトドア機器に使用するケロシンとは灯油のことです!法律によって色分けされているガソリンスタンドのノズル

・このノズルの色分けについては、危険物の規制に関する規則(昭和三十四年総理府令第五十五号)第二十八条の二の五に記載されています!

・要点を抜粋すると以下の色になります!

・原文を当たる場合は以下のURLをクリックしてください。

・URLはhttps://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=334M50000002055#1116です!

自動車ガソリンの「ハイオクガソリン」又は「ハイオク」表示。 色は  『黄』

自動車ガソリンの「レギュラーガソリン」又は「レギュラー」表示。 色は 『赤』

軽油は     「軽油」表示。  色は          『緑』

灯油は     「灯油」表示。  色は          『青』

・要するにアウトドア機器に使用するケロシン(灯油)は、セルフ式のスタンドの場合は、青色のノズルによって販売されているモノを購入すればOKです!

アウトドア機器に使用するケロシンとは灯油のことです!日本全国どこで購入しても同じ品質のガソリンや灯油!

・この灯油(ケロシン)は、灯油ファンヒーターや灯油ストーブ等に使用されるモノとまったく同じです。

・そもそも論ですが、ロビンも含め普通のヒトがガソリンスタンドのノズルから購入できるアウトドア機器の燃料は以下の2種類だけです。

・1つは、『赤い』ノズルから出るレギュラーガソリンと、2つ目は『青』のノズルから出る灯油だけです!

・ホワイトガソリンは主にガソリンスタンドで購入しますが、ノズル(ホース)から出てくるモノではありません!

・軽油もあるではないかと言うことも言えるのですが、形式上は使用できますが、価格の面でとても実益があるとは思えませんので、実質的にこの2本のノズルから出るものだけが、ランタンやストーブ等の燃料になります!

・またハイオクはdualfuel形式(デュアルフューエル)のストーブ(バーナー)・ランタンであってもNG扱いです!

・理由は赤ガス(レギュラー)よりも更にシリンダー内の爆発力(オクタン価)を高めるために、添加物が沢山投入されているからです。

・赤ガス以上にジェネレーターのつまりが懸念されるので、NG扱いしておく方が無難です!

・ホワイトガソリンがジェネレーター(バポライザー)内部で詰まりにくいとされているのは、ホワイトガソリンにはナフサ以外のモノがほとんど入っていないからです!

アウトドア機器に使用するケロシンとは灯油のことです!石油精製の仕組み

・原油は産油地等によって、ガソリンやナフサ等に分離できる割合が異なってきますが、原理原則的には以下の図のようになります!

・製油所に運ばれてきた原油は、蒸留装置や分解装置によって、ガソリン、灯油、軽油、重油などのさまざまな石油製品に生まれ変わります。高さが50メートルもある蒸留塔の中に、加熱炉で350度に熱した原油が吹き込まれ、沸点の差によって各種石油留分に分けられていくのです。

・上記の各油がとれる割合は軽質油か、重質油かによって大きく変化します!

・後述しますが、軽質油からはナフサ等加工性に優れているモノが沢山抽出できますが、重質油からはとれません。

・上記の原油の蒸留(石油精製)の考えは基本的には、蒸留酒(焼酎、ウィスキー、ブランデー)を作るプロセスと全く同様です!

・要するに、原油が貯まったポットを加熱し、ガソリンや灯油等の沸点の違いを利用して、ポタポタと液体化するモノをパッキングして1番重いアスファルトから最も軽いナフサやLPガス等に分類します。

・沸点が低くなればなるほど、粘度が高くなり重油やアスファルトのように重くなります!

・下記の画像は、1例です。原油の取れる地域によって、分類採取される油種は異なってきます。

・出典元 (不明)

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・原油にもランクがあって、昔価格のベースになったアラビアンライトやウェスト・テキサス・インターミディエイト(英語:West Texas Intermediate)は軽質油でランクが良いとされています!

・WTI

・ブレント原油(主にイギリスの北海にあるブレント油田から採鉱される原油のことを言いますが、その他にノルウェーのオセバーグ油田やイギリスのフォーティーズ油田から採れる原油も含まれます。)

*原油を混合(ブレンド blend)しているからではなく、北海のブレント(Brent)油田から主に採れるためブレント原油といいます!

・ドバイ原油

・上記の3つはランクが高い原油の代表格です!

・軽質油はガソリンやナフサ等が大量に生産できる原油です!

・逆に重いアスファルト等が主にとれる原油はベネズエラ産の原油等(重質油または超重質油と言います!)になります。

日本国内のレギュラーガソリンや灯油は基本的にどこで購入しても同じ品質です!

・一部冬期に寒冷地で軽油の中に混入する灯油の割合が変化する事例はありますが、アウトドア機器のケロシン(灯油)の話題とは乖離しますので、この話題には触れません!

・基本的に北海道で購入した灯油(ケロシン)と沖縄で購入した灯油(ケロシン)に性能・性質に違いはありません。

・また、赤ガス(レギュラーガソリン)、ハイオクガソリンも、全く同じ考え方です。

・JIS規格、日本工業規格(JIS=Japanese Industrial Standardsの略)に規定がされています!

・したがって、フィールド近くのガソリンスタンドで購入した灯油(ケロシン)は元気よく燃焼し、自宅近くのガソリンスタンドで購入した灯油(ケロシン)は元気がない等ということは全くありません。

・レギュラーガソリンもハイオクガソリンも全く同様の考え方です!

・ガソリンと灯油は全く異なる性質をもっていますが、主な相違点は沸点や引火点、匂い、ベタベタ感、蒸発の速度等です。

・最も単純な外形的な見分け方は、『灯油(ケロシン)は透明』『赤ガス(レギュラーガソリン)は赤い(濃いオレンジ)』です!

・下の画像のように『灯油=ケロシン』は無色透明です!

・この見分け方は、即できます。

・ホワイトガソリンと灯油は同じ透明ですので、外見上は判別しにくいので指先に少量とって、匂いをかぐと一発で分かります!

・また灯油は匂いが長時間残存しますが、ホワイトガソリンの匂いは短時間の内に消えます!

アウトドア機器に使用するケロシンとは灯油のことです!ジェット燃料のことを指してケロシンという場合があります。

・ジェット燃料は大きく軍用と民生用に区分されていて、ジェット燃料といわずケロシンという場合があります!

・ケロシン(灯油)と類似する成分で構成されていることからケロシンと呼ばれていますが、そもそも論としてこれらは一般的なガソリンスタンドで販売していません。

・したがって、これらのケロシンもアウトドア機器の燃料から除外されます!

・結論としては、ランタンやストーブに使用するケロシン(灯油)は、ガソリンスタンドで購入する灯油(ケロシン)一択になります!

・昔は白灯油等異なった名称がありましたが、現在ガソリンスタンドで販売している名称は統一されていて『灯油』だけです!

アウトドア機器に使用するケロシンとは灯油のことです!ロビンは越年灯油を使用しています。

・ロビンは、フィールドで使用後、簡単に油汚れなどを落として、灯油仕様のアウトドア機器をそのまま、ロッカーに入れてしまうことがあります。

・機器によっては、2年以上使用しないまま放置していた機器もあります。

・ホワイトガソリンみたいに20年モノではありませんが、かなりの年数が経過している灯油もありますが、使用前に(フィールドに持参する前に)燃料キャップを空けて、匂いを嗅いで異常がないことを確認してそのままフィールドで使用しています。

・上記に記載しましたが、日本国購内で購入できる灯油は『無色透明』ですので、化学変化が起きて『ツーン』とする匂いや、『若干変色した色』にならない限り、ガシガシ使用しています。

・ロビン一家は、灯油を燃料としたケロシンストーブ(軍用箱型)をガシガシ使用して、家族旅行を楽しんでいます。下記リンクにケロシンストーブの比較とおすすめ記事を記載しました!ご覧ください!

・ケロシンストーブ(灯油ストーブ)全般については、下記のリンクをご覧ください。

アウトドア機器に使用するケロシンとは灯油のことです!消防法が改正されるまでは、自動車用のガソリンも灯油もポリタンク保存、保管はOKでした!

・消防法の現行規定はポリタンクはNGですが、少し前まではポリタンクでのガソリン購入はOKでした。

・ある時期に立て続けに、ガソリン備蓄に伴う火災事故が発生し、ガソリン備蓄や保管に伴う消防法の改正が行われました。

・それまでは、ロビンは船外機に補給するガソリンはポリタンクで購入していました。

・もちろん、ステンレスの缶も使用していたのですが、1回に80リットルくらい補給するのでポリタンクの方が軽便で扱いやすかった面があります。

アウトドア機器に使用するケロシンとは灯油のことです!混合燃料という液体燃料!ピーキーだった2サイクルエンジン

・現在は、環境問題等からあまり見かけなくなったエンジンに2サイクル(2ストローク)エンジンというタイプのモノがあります!

・少し前までロビンの愛艇に積載していたヤマハの船外機も2サイクルでしたし、また、高校時代は仲間と箱根あたりまで度々バイクで行きましたが、4サイクルのバイクと2サイクルのバイクの割合は、概ね半々くらいでした!

・4サイクルのオイルは走行距離や経過した期間等に応じて廃棄しますが、2サイクルオイルの場合はガソリンとともに燃焼し排気管から排出されます。

・このように、ガソリンとともに燃えてオートバイや車の排気管から出てしまう燃料のことを混合燃料と言います。

・バイクの2サイクルオイルはオイルを入れるケースがあり、このオイルが適正な混合比でガソリンと混合し、更にスパークプラグによって火花が飛び、シリンダー内部で爆発が起きます!

・この結果、4サイクルとは違ったピーキーなエンジンに仕上がることが多く、モウモウと煙を吐き、甲高いエンジン音で走行する2サイクルエンジンは4サイクルエンジンとは違ったプレゼンスがありました!

・高校時代のクラス仲間内で4サイクルで人気が高かったのはCB500、CB550です!(これらにヨシムラの集合管(手曲げ管))を装着させたりしていました!

・1人だけカワサキの650を愛馬としているヒトがいました!ロビンはこのキャブトンマフラーの重低音は今も忘れません!

・他方2サイクルエンジンではSS350やGT380、RD350等はこれまた、一定のファンがいました。

・仲間内で箱根や横須賀等にツーリングで行くのですが、2サイクルエンジンのバイク!特にGT380が前を走ると飛んでくるんです!『黒い飛翔物体(燃えカス)』が!

・彼はグループの中でも秀逸な技量を有し、かつ、『黒い飛翔物体(燃えカス)を排出することを熟知していたので、概ねグループの最後列を走行していました!

・上記のように、2サイクルエンジンにはエンジンオイルを分離した上で供給するタイプのモノ、あらかじめ混合したモノを作成しておき、この混合燃料をエンジンの燃料とするタイプのモノも存在しました。

・このタイプの代表的なモノは草刈り機のエンジン等です。

・分離供給タイプのモノも、あらかじめ混合したモノも、基本的にはガソリンとエンジンオイルを適正比率で混ぜ合わせたモノです!

・上記の画像で原油を精製するとガソリンや潤滑油等が抽出されると記述しましたが、基本的には同じ原料(原油)から精製されたモノですので、『親和性』があります。

・鉱物油も部分合成油も化学合成油は、全て『親和性』を有します!

アウトドア機器に使用するケロシン!白灯油(1号灯油)、2号灯油「茶灯油」のちがい!

昔、我が国の石油精製能力(品質維持)が低かった時代に、ススや煙が多少出ても問題がなかった時代に、主に石油(灯油)発電機に2号灯油(茶灯油)を使用していました。

*2号灯油(茶灯油)は、色が1号灯油のように無色透明ではなく茶色をしていました。それでも当時は問題はなかったのです。

この灯油は始動時はガソリンを使用して、発電機や農機具の運転時(ドライブ時)には灯油に切り替えるものもありました。

要するに、エンジン(発動機)の稼働時には、強いパワーを必要とするために、価格の高いガソリンを使用して、エンジン(発動機)が十分暖まったら、高価なガソリンは必要ないので、2号灯油(茶灯油)に切り替えて運転する仕組みです。

ところが、時代は進み煤煙や匂いが問題となる時代が来て、ケロシン(灯油)は1号灯油(白灯油)のみに統一されました!

2号灯油は、かつて石油発動機の燃料として用いられていましたが、低品質であるために燃焼時は黒煙や悪臭を出すというデメリットがあり、現在は生産・流通共にストップしています。

したがって、ケロシン=灯油のことです。(1号灯油のことです。)

これ以外の、例えば2号灯油(茶灯油)は流通しておりません。

ただし、ホームセンターなどで、販売している『白灯油』とは、商品名ですのでマーケットが自由に商品名(商品の差別化の観点)を付けることができます!

市場では、日本の法の枠のもとで、市場原理に基づく自由競争が行われていますので、基本的にどんな名前(商品名)をつけてもOKです!

したがって、アウトドア機器にケロシンを使用する場合は、特に付加価値または商品名を希求しない限りは、ガソリンスタンドで販売しているJIS K 2203=ケロシン=灯油でOKです!

なお、灯油は白灯油=ケロシン=灯油です。JIS規格上は全く同一製品です。これらは全て1号灯油です!石油バーナーなどの給湯器や石油ファンヒーター、石油ストーブ、No12クッカー、ペトロマックスストーブ、ハインツストーブ、オムニフューエル、コールマン550B、MSR社のインターナショナル、ホエーブス625(灯油仕様)、灯油ランタンなど全て同一の1号灯油です!

しかし、ガソリンはホワイトガソリンとレギュラーガソリン(赤ガス)は、JIS規格上は全く異なった製品ですので、絶対に間違わないでください!自動車やオートバイにホワイトガソリンを使用してもエンジンは稼働しません。また、ホワイトガソリン推奨のストーブにレギュラーガソリンを使用するとジェネレータが詰まる場合があります。

下記は、アウトドアで使う燃料の特徴、使用法、保存期限、まとめ記事!です。ご覧ください。

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ケロシン=灯油をベースに、ススが出にくいパラフィンオイル等があります。