ガソリンストーブやケロシンストーブは、基本的には、使ってナンボです。

オブジェや飾り物ではないので、美味しい料理を作るための『役に立つ』道具でなければなりません。

ガソリンやケロシンも、予熱して、細かい霧状にして燃焼に適したすることについては、全く同様です。

今日は、アウトドアで最強火力を発揮する、ガソリンストーブやケロシンストーブがブルーフレーム(青い炎)になるための、6つのポイントを記事化します。

ガソリンストーブやケロシンストーブ使い方。6つのポイントの内1つ目。燃料は必ず満タンにすること

ガソリンストーブやケロシンストーブの燃料タンクは必ず満タンにします。

燃料タンクが満タンであるか否かは、ポンピングする回数にも影響します。

燃料タンクが満タン、または、満タンに近ければ、ポンピングの回数は少なくなります。

また、ポンピングの際は、キチンとしたストロークは当然ですが、シッカリした、圧縮空気をタンク内に送りこむには、燃料タンクが満タン状態であれば、容易に、ポンピングが行えます。

いったん、着火してブルーフレームになってしまえば、燃料タンクの燃料残置量は、さほど関係がないのですが、着火時は、満タンにしておけば、途中給油の心配もなくなります。

ガソリンストーブやケロシンストーブ使い方。6つのポイントの内2つ目。予熱はシッカリ行うこと

当サイトの個別投稿記事でも記載しましたが、ガソリンストーブやケロシンストーブの炎上や上手くブルーフレームにならないなどということは、予熱と防風対策が上手に行われていないことが原因です。

使用する機種や時間帯、あるいは、環境などによっても異なりますが、基本的には、シッカリ予熱すれば、どんな液体燃料ストーブでも必ずブルーフレームになります。

今回の記事には、化石燃料のガソリンとケロシン(灯油)しか記事として扱っていませんが、オイル(油)である限りは、どのようなオイルでも燃焼し、燃料になります。

例えば、A重油などは船舶のディーゼルエンジンの燃料として使用されます。

この時は、A重油などは電熱器で暖められ(予熱のことです。)、燃料として気化できるようにし、さらに、シリンダーの中に霧状に噴霧されます。

ガソリンとケロシンと重油の違いは、成分の構成割合や比重などの異なる点もあるのですが、アウトドアストーブの燃料として、ケロシンやガソリンを使用する場合は、液体燃料を適切に温める(引火点に引き上げる)作業が必要です。

引火点

可燃性物質を加熱していき火源を近づけると燃え出す現象=引火点とは、可燃物が燃焼に必要な可燃性蒸気を発生する最低温度のことです。

ガソリンストーブやケロシンストーブのケースに置き換えると、予熱をシッカリして、ライターで火をつけると燃焼する温度のことです。

要するに、ガソリンやケロシンや重油単体では、燃焼せず、ライター+(プラス)ガソリンやケロシンや重油=燃焼になることを言います。

ガソリンエンジンは、ライターの代わりに、点火プラグを使用して、火花をシリンダー内部に飛ばして、ガソリンなどの燃料を爆発(燃焼)させて、シリンダー内部の上下運動を推進力に変化させます。

これに対し、発火(着火)は、ディーゼルエンジンでは、エンジン内部の圧力を高めて温度を上げ、燃料である重油や軽油を自然発火(着火)させて燃焼させます。

例えば、ディーゼルエンジンは予熱プラグはありますが、点火プラグはありません。

引火点が自分では火が付かないのに比べ(ライターや点火プラグが必要です。)、発火(着火)は、自分自身で発火(着火)します(ライターや点火プラグは必要ありません)。

引火点や着火(発火)点。アウトドアで使用するストーブは、ライターなどの火を用いますので、引火点が重要です。

引火点や着火(発火)点、いずれの場合も、冷え切った状態から、燃焼に最適な状態まで、引き上げてやらなければいけないので、この大事な作業「予熱」は、ブルーフレーム(青い炎)にするためのポイントです。

下記は、Wikipediaから引用したデータですが、軽油などは優れた発火(着火)性により、ディーゼルエンジンなどの燃料として使用されています。

燃料    引火点   発火点
ガソリン   -43°C   246°C
軽油    >62°C   210°C
ジェット燃料 >60°C   210°C
ケロシン   >38 - 72°C  220°C

ガソリンストーブやケロシンストーブ使い方。6つのポイントの内3つ目。必ず、防風対策は必ずすること

化石燃料(ガソリンやケロシン、ガス)を使用する場合は、防風対策はシッカリ行う必要があります。

それは、化石燃料を燃料とするストーブやランタンやランプは、燃焼を伴うからです。

電機機器の例えば、電子レンジや電熱器などは、電気を熱エネルギーに変換させるので、化石燃料などのガソリンやケロシンなどの急激な酸化作用(燃焼)を伴いません。

したがって、電子レンジや電熱器やIHコンロなどは、「風対策」は関係ありません。

しかし、化石燃料を燃焼させる、ストーブやランタン、ランプは、「風対策」をシッカリ行う必要があります。

コールマン413や424のように、防風板が初めから装備されている機種もありますし、また、石やレンガまた市販の防風板などでストーブなどを囲ってあげる必要があります。

ガソリンストーブやケロシンストーブ使い方。6つのポイントの内4つ目。必ず、ポンピングはシッカリ行うこと

ポンピングとは、圧縮空気を燃料タンクにシッカリ送り込むことを言います。

ポンピング=ポンプ(Pump)+プラス名詞(ing)のことです。

燃料タンクに装着されているポンプを、ストロークすることによって、最適な圧縮空気が得られます。

このポンピングが不十分な場合は、ジェット(ノズル)から吐出される燃料は、力のない吐出になりますので、ガシガシポンピングする必要があります。

ガソリンストーブやケロシンストーブ使い方。6つのポイントの内5つ目。ノズル(ジェット)から吐出する燃料は元気一杯に

ガソリンストーブやケロシンストーブの機種によって異なりますが、燃焼調整ハンドル等は、引火するまで思い切って「反時計回り」に回してください。

そうしないと、特にコールマン413や424などの場合は、少し、反時計回りに回したくらいでは火が付かないので、留意してください。

もし、ノズル(ジェット)から吐出される液体燃料が、元気なく吐出されるような場合は、ノズル(ジェット)に異物が詰まっているか、または、ポンピングの不十分が考えられます。

ガソリンストーブやケロシンストーブ使い方。6つのポイントの内6つ目。ノズル(ジェット)に合致した燃料の使用

ガソリンストーブやケロシンストーブは、機種によって、ガソリンや灯油、軽油などが使用できるケースがあります。

当サイトの過去記事で記載しましたが、基本的には、ノズル(ジェット)の穴の大きさによるものが大半です。

ノズル(ジェット)と燃焼させる液体燃料が合致しない場合は、最適なブルーフレームにはなりません。

再度、確認が必要なポイントです。過去記事のリンクを貼りましたので、ご覧ください。

ガソリンストーブとケロシンストーブ!ニップルの比較!