ホワイトガソリンなど燃料とするコールマンストーブ。

質実剛健、頑丈無双でアウトドア料理には、欠かせない相棒です。

今回は、点火から消火(燃料タンクが完全に冷える)まで、どんなことが起きても、絶対に行なってはいけない事項を3つ記事化します。

コールマンストーブ。1つ目のタブー動作。点火の際は、燃焼調整ハンドルは思い切って回す

まず、点火です。

燃料タンクから延びる燃焼調整ハンドルは、小刻みにON(要するに、燃焼側に回す)にするのではなく、ある程度思い切ってON側に、回すことがポイントです。小刻みに燃焼側に回すと、点火時期を失います。

コールマンストーブのジェネレータ、あるいはジェネレータの出口が機種によって異なりますが、燃料タンクから「真っ直ぐ」にバーナーまで、伸びているのではなく、概ね、「吊り下げ手鉤(Uの字)」になっている場合が多いです。

例えば、下記のジェネレータは、燃料(ホワイトガソリン)を吸い込んでから、ジェット(ニップル)で吐き出すまで、赤い円形部分で囲んだ部分が3カ所曲がっています。

また下記のツーバーナーのジェネレータは一直線に形成(製造)されていますが、ジェネレータから出た燃料は折り返して、U(ユー)ターンしてバーナーに行きます。

要するに、コールマンストーブでは構造上、どうしても、何カ所か燃料ガスが折れ曲がっている部分に詰まる(要するに、滞留する)場合があります。

このことにより、予熱などにより暖められたホワイトガソリンは、「一目散に真っ直ぐバーナーまで」行くのではなく、2カ所以上ほどの曲がった部分に、熱せられたホワイトガソリンが一時的に、滞留することがあります。

簡単に言うと「タイムラグ」や「滞留」が発生する場合があります。

したがって、いくら燃焼調整ハンドルを回しても「即」ブルーフレームにならない場合があります。

古いジェネレータなどが原因となって、シングルバーナーやツーバーナーなどで滞留が発生した場合は、ブルーフレームにする際には、燃焼調整ハンドルを小刻みに燃料増加側に回してブルーフレームにするよりも、少々多めに燃焼調整ハンドルを燃料増加側に回し、若干のオーバーブルーフレームになってから、その後、小刻みに「OFF側」に戻し適正なブルーフレームにする方が、ジェネレータなど曲がった部分のホワイトガソリンが滞留することを防止できます。

若干のオーバーブルーフレームの意味は、炎上という意味ではありません。

燃料(ホワイトガソリンなど)を小出しにするから、「滞留」が発生します。したがって、(限度はありますが)ハンドルは、元気よく、燃焼側に回しています。

例えば、数直線的なイメージですと、ブルーフレーム(Max正常燃焼)の値は100とします。

小刻みに増加させる前者のイメージは、30⇒60⇒100です。他方ブルーフレーム過多にしてブルーフレームに戻す後者のイメージは、50⇒110⇒100です。

上記はあくまでもレバーを数値化したイメージであって、ブルーフレームにする作業をレバー動作を3回までと言っている訳ではありません。

もっと多くても、または、少なくてもOKです。

フィールドでは、一旦、少しだけオーバーブルーフレーム(多少オレンジ色の炎が混じってもOK)にしてから、ブルーフレームにしています。

ケースによっては、オーバーブルーフレームの間、お鍋やヤカンをゴトクの上に載せられない状況(ススが付く場合)がありますが、オーバーブルーフレーム(多少オレンジ色の炎が混じってもOK)の時間は、僅かです。

上記の現象は、初めてコールマンストーブ(ランタン)に点火する際に、どのくらい燃焼調整ハンドルを回したら良いか即ブルーフレームになるか分からないので多く発生します。

2度目からは、個々のストーブ(ランタン)機器のクセを熟知していますので、この現象は、簡単にクリアできます。

コールマンストーブ。2つ目のタブー動作。バーナー(火口部)を上からのぞかないこと

バーナー(火口部)を上からのぞかないこと。危険です。

ついつい、ブルーフレームになっているか否かなどを確認したいがため、バーナーを上から目視したくなりますが、火は不意に大きくなることがあります。

どうしても、火加減を確認したい場合は、バーナーの上部数10センチのところを、横に手のひらをサーッとずらすようなイメージで(手のひらをストップさせないで)、確認しています。

基本的には、手のひらを横にズラす、上記の作業は行わず、音とブルーフレームの色の両方で確認できます。

コールマンストーブ。3つ目のタブー動作。燃焼中に絶対に燃料キャップの開閉はしない。

コールマンストーブの多くは、レギュラーガソリンやホワイトガソリンを使用しています。

コールマンストーブには、消火するハンドルが装着されていますので、必ず、このハンドルを使用しています。

ケロシンストーブなら燃焼調整ハンドルがないタイプの場合は、燃料給油キャップの開閉で、消火をする場合がありますが、レギュラーガソリンやホワイトガソリンを使用している場合は、燃料給油キャップの開閉は、とても危険です。

燃焼中に絶対に燃料キャップの開閉はしない。髪の毛や眉毛が焦げる程度では、済まない場合があります。

基本的には、燃焼中に燃料給油キャップの開閉を行うと、燃焼ガスが上昇し、髪の毛や眉毛などが(服が燃える場合もありえます。)燃え、かつ、燃料タンクから「ボン」と激しい音がする場合があります。

ホワイトガソリンなどを充てんした燃料タンクは、必ず、燃料タンクが冷えて、燃料タンクの圧が下がってから、燃料給油キャップの開閉を行います。

他にも、タブー動作は、種々あると思いますが、コールマンストーブの燃焼中における3つのタブー動作(危険な行為)を記事化しました。