ガソリンストーブやケロシンストーブ・ランタンなどには、熱した液体燃料を細い穴から噴出させるためにニップル(ジェット)が装着されています。
ガソリストーブやケロシンストーブを長期間使用すると、ニップル(ジェット)の穴が詰まって、ブルーフレームで燃焼しない場合があります。
機種によっては、ニップル(ジェット)の詰まりを除去してくれる針が付いている場合もありますが、付いていない場合は、自分で煤やカーボンなどを除去しなければなりません。
また、穴が広がり過ぎてニップル(ジェット)の役目を果たさない場合は、新しいニップル(ジェット)に交換する必要があります。
そのために必要な器具について、記事として書きました!
ケロシンストーブ等のニップルレンチは2種類!ニップル(ジェット)のメンテナンスには専用の工具が必要です。
ニップルを、緩めたり締めるときに必要な工具のことを『ニップル・レンチ』といいます。
このニップルレンチには概ね2つの種類があります。
上の画像の左側の3本のレンチは、バーナーの上からレンチを挿入してニップルを脱着する際に使用するタイプです。
その右側の2本は、ストーブのトップ部分が閉鎖されていて、ストーブ上部からニップル・レンチを挿入できない場合に使用するユニバーサルタイプです。
更に右側の2本は、小型のストーブのニップルの脱着に使用します。
ケロシンストーブ等のニップルレンチは2種類!通常のニップル・レンチを使用するケース
下の画像は、ニップル・レンチのニップルを咥える部分の画像です。
ガソリンストーブや灯油(ケロシン)ストーブは長期間使用することによって、燃焼による煤(すす)がニップルの穴を塞いでしまうことがあります。
この煤が蓄積することによって、ストーブ本来の性能が十分に発揮できないことがあります。
そのためストーブやランタンの種類によっては、半自動的に掃除してくれる針が装着されているタイプのモノがあります。
また、この針が装着されていないモノもあるため、ニップルが詰まり気味の時は針を挿入して、ガスのとおりを良くしてあげます。
なお、針の挿入だけではなくニップルを取り外し、ストーブのメンテナンスを行う場合もあります。
その時にニップルの着脱に必要な工具がこのニップルレンチになります。
ケロシンストーブ等のニップルレンチは2種類!ユニバーサルタイプを使用するケース
下の画像はユニバーサルタイプのニップルレンチです。
これはレンチを横から差し込みシャフトをニップルに噛ませた状態で、シッカリロックがかかったことを確認して、ユックリ、トルクをかけていきます。
このユニバーサルレンチは通常のモノに比べて、力を受ける部分が細い軸で支えられています。
よって、極端にトルクをかけたり、斜め方向からトルクをかけるとニップルやニップルレンチを傷めますので、トルクのかかる方向やトルクを加減して行うことが必要です。
ケロシンストーブ等のニップルレンチは2種類!ニップル(ジェット)交換によって火力復活!
通常のタイプも、ユニバーサルタイプもニップルレンチでニップルをシッカリ挟んで、そのままドライバーを回す要領でトルクを加えれば簡単に外れます。
どんなモノでもそうですが、時々メンテナンスを行うことによってモノの寿命は長くなります。
ニップルは長い期間使用することによって、ニップル径が拡大することがあります!
その時は、ニップル(ジェット)の交換によって、火力が復活する可能性があります!
またメンテナンスを行うことによってモノの構造が理解できます。
そしてモノに愛情が湧くと思います!