今回メンテナンスを行ったホエーブス625は、ケロシンストーブです。
ホエーブス625にはガソリストーブもありますが、メンテナンスの内容は、全く同一です。
今回行ったメンテナンスは燃料タンクとバーナーを接続するガスケット(パッキン)の交換です。
ホエーブス625のジョイントパッキンの交換を行いました!
先日、ホエーブス625のグラファイトパッキンを交換しました。
ストーブの密閉性が良くなったのかバーナーヘッド直下のジョイントパッキン部から灯油がにじみでてきました!
古ノンアスベストパッキンを使用してメンテナンスを行いました!いストーブや・ランタンは1か所を補修すると、他の部分から漏れが出てくることは良くあります。
1回に全部の消耗品を取り換えてしまうか・その都度取り換えるかヒトそれぞれですが、このオールドストーブは生活必需品ではないので、ロビンは時間をみつけてその都度消耗品の交換をしております。
ホエーブス(Phoebus)625の油漏れの大部分はジョイントパッキン部か、グラファイトパッキン部です。
ホエーブス625のジョイントパッキンの交換を行いました!ジョイントパッキン部の材質
ストーブによってこのジョイントパッキン部に使用される材質は様々です。
昔は石綿(アスベスト)が万能選手だったために、多くのストーブに使用されていたのですが、健康面からの問題から今はアスベスト以外のモノ⇒ノンアスベストが沢山使用されるようになりました。
ノンアスベストとは上記のようにアスベストを使用していない・アスベストではないモノのことを言いますので、耐熱ゴムラバー等が入る場合もあります。
ただし一般的には、グラファイトパッキンや化学資材を混在させたモノを、ノンアスベストと呼んでいるようです。
この意味では、石綿でなければアルミでも銅でも鉛でも油漏れが止まるのならば何でもOKですが、オールドタイプのストーブやランタンには接合面の公差が大きいため、接合面に良く食い込むモノが必要とされる場合があります。
なお、ジョイントパッキンに柔らかさや食い込みの良さから、グラファイトパッキンを使用する場合がありますが、その時は、スピンドル部に使用する時と異なり、あまり潰し過ぎると却って、油漏れの原因になります!
ジョイントパッキンにトルクをかければかけるほど、グラファイトパッキンが潰れていくのです!
要するに油漏れが出ない程度にトルクをかけてあげるべきで、それ以上潰すとグラファイトパッキンでは油が漏れてきます。
これは余計な心配ですが、あまり強いトルクをかけて(例えば柄の長いモンキーで目いっぱいトルクをかける)等すると、ストーブやランタンのジョイント部が曲がる・場合によっては使いモノにならなくなる可能性があります。
とにかく必要以上に『力』を入れないことが重要です!!
ホエーブス625のジョイントパッキンの交換を行いました!スピンドル部に使用するパッキン
Optimus HikerやSVEA123もNO12ストーブもホエーブス625ストーブ等のスピンドル部の奥に使用するパッキンは、グラファイト(膨張黒鉛)が使用されています。
ココに使用するグラファイトパッキンは、いわば『潰れてナンボ』です。
上記のジョイントパッキンとは性格が異なります。
とにかくスタッフィングボックスの中で潰れてくれればOKです。
コレが潰れてくれることによりハンドル部からのガス・オイルの漏れは解消します。
ある意味、スピンドルに直結するハンドルの回しにくさ(固さ)とハンドル部からのガス・オイルの漏れは、リンクしていますのである程度はしょうがないとも言えます。
*そうは言っても締めつけるトルクには限度があります!ここの部分でも必要以上に『力』をかければ損傷します!
*多少のハンドルの固さの改善は耐熱グリスで行えます!
ホエーブス625のジョイントパッキンの交換を行いました!メンテナンスに購入したノンアスベストパッキン
従前の記事で書いたように、このノンアスベストパッキンはオールド・キャンプ・ストーブで購入しました。
下の画像が今回購入したモノです。サイズは厚さ1.4mm-外径19.7mm-内径14.7mm
コレを使用してジョイントパッキンに噛ませました。
下の画像のように白っぽいモノ(ジョイントパッキン)がシッカリ食い込んでいます!
ホエーブス625にジョイントパッキンを噛ませて、軽く5分程度燃焼させてください。
その後、ジョイントパッキンに緩みが生じていないかを確認して、緩みが生じている場合は軽く増し締めしてあげます。
*ノンアスベストパッキンは初回の燃焼後に若干縮小することがあります。そのため、必ず増し締めの必要があるか否かを確認しましょう!
余談ですが、ロビンはドイツから輸入したPelam社製のPetromaxストーブのジョイントパッキンにもホエーブス625のジョイントパッキンを流用しています!
これについても、ガッチリ食い込んでガンガン燃焼しています!
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