内科と産婦人科の専門医の長女が、アマゾン経由で、プレゼントしてくれた書籍を紹介します。
医師おすすめの書籍-天才を殺す凡人-北野唯我
この本では、著者はヒトは3つにカテゴライズされるとしています。
その3つとは、天才・秀才・凡人です。
ただし、例えば天才は天才の領域しかもっていないのかというと、そうではなく、秀才や凡人の領域も持ち合わせています。しかし、職域や立場等によって、最も表面に出る領域、あるいは出やすい領域が天才というカテゴリーになります。
例えば、企業等で職域上、論理的思考を繰り返し、秀才的な発言を行うヒトが帰宅すると、家庭内では凡人的発言を繰り返すなどということは、多くみられることです。
同様にして、秀才や凡人もその発露する領域とは異なったカテゴリーを自己の内部に持っていると著者は定義しています。
この3つは、互いに、反発しながらも互い惹かれる面も持ち合わせています。
この3つの存在を認知し、かつ、自己を知ることで、『何か』を破壊することもできるし、『何か』を創造することもできるというのが、この書籍の述べたいところだと思います。
天才を殺す凡人-よくある職場での人間関係
著者はヒトは天才・秀才・凡人の3つに分類されるとしています。
簡単に言うならば、天才は独自の概念をもち、独創的な考え方に立脚しています。
秀才は、どちらかと言えば過去の経験値や数値を駆使し、秀才と対立する概念を打ち出します。
凡才は、どっちつかずで、付和雷同的な立ち位置を示す場合があります。
この本を平面的に読むと、この3者は別々に存在するかのように思えますが、実は、天才の中に秀才や凡才がいる。また秀才の中に天才や凡才がいる。そして、凡才の中に天才や秀才がいるということに気がつきます。
企業の草創期には天才肌が現れ、堅実に事業推進する中にはケーススタディを重視した秀才が重宝され、全ての意見を集約する際には凡才が重視されます。
これは、そのヒトの職責や周囲の期待度等によって変化する場合もありますし、また、持って生まれた『何かが』姿を現したケースもあると思います。
大事なことは、相手の立ち位置を知るということです。これは相手を認めるということではなく、あくまでも存在を知るという意味です。
職場は仕事を行う場所ですが、同時に、多くのヒトと関係性をもつ場所でもあります。
簡易な文章ですが、読みやすく、気が付く点が多い書籍です。おすすめします。
天才を殺す凡人-面白おかしく、誰にでも理解できる平易な文体
この書籍の考え方や記載しようとしたポイントは、過去、色々な方が述べてきて点です。
そのポイントを主人公と犬の会話を通じて、面白おかしく、誰にでも理解できる平易な文体で描写されています。
時には、コミカルに書かれています。
非常に難しいタイトルに、挑戦し、かつ、読んだ読者に感銘を与える内容です。
他人を知る。他人の行き方や考え方を知ることができる良書です。-天才を殺す凡人-おすすめします。
天才を殺す凡人- 他の存在、考え方を認知すること
自分の内部に様々な人格・考え方等が宿っていることが、この本を読んで、理解できます。
ただし、天才が秀才や凡人を理解し、包括する。
また、秀才が天才や凡人を理解し、包括する。
同様に、凡人が天才や秀才を理解し、包括する。
直ちに、他の考え方を受容しようと考えると、無理が生じて自己破綻に陥ります。
この書籍の肝は、自分以外の他人が存在すること。あるいは、自分以外の考え方が存在することを『認知』することにポイントがあります。
天才を殺す凡人-他の書籍との類似性
この書籍に記載されている考え方に類似しているものについては、ペルソナ理論やお釈迦様の考え方など沢山あります。
書籍や考え方を表示するには、先人の考え方を依拠とせざるを得ません。
したがって、どこかに、前に読んだ書籍のこの部分と似ていると感じても、それは、寄って立つ理論が1つであれば、母体は同じであるので、必ず似たようなセンテンスは出てきます。
そういう意味では、難解な理論を分かりやすく、誰しもが遭遇する職場をモチーフにした、理論の展開は、得るものが最高だと思います。
書籍には、電子書籍Kindle版と紙ベースの単行本等があります。