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2018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ!+(プラス)チェーン規制

・2018年のウィンターシーズンから、特定の区間においてスタッドレスタイヤ+(プラス)チェーン規制が行われることとなります!後段では大型車、普通車、4輪駆動車と2輪駆動車の登坂能力や制動距離等を比較しました!

・冬の雪道!アウトドアにはスタッドレスタイヤは必携備品ですが、今回の改正によって『特定区間』はチェーンを装着することが必要となります!

・今回の改正案は、国土交通省の『冬季道路交通確保対策検討委員会』により大雪時の道路交通の確保のために、いわゆるチェーン規制を実施すべきとの結論が出されたことを踏まえたものです。

・改正案では、スタッドレスタイヤを装着していても、タイヤチェーンを取り付けていない車両の通行を禁止する意味を表示する規制標識(当記事の冒頭の標識です!)を新設するとともに、画像表示用装置により道路標識を表示する場合における背板の色に関する規定の追加などが含まれることとしました。

・また、この規制区域でチェーンを付けずに通行すると、道路法に基づいて6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金が科されます!

・省令等具体例が提示されるのは、もう少し後になりますが、規制区域等を通過する際には、雪道対策を十分に考慮したチェーン等を装備することが要求されます!

2018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ。その背景

・今回の規制区域でチェーン規制を行うこととなった背景を記します。

・今回のチェーン規制の一部改正が行われるもととなったのは、近年繰り返し発生した突発的な大雪により道路交通の障害が発生したことです!

・上記の大雪によって国道8号線の機能が麻痺した際は、陸上自衛隊による昼夜を問わない献身的な支援活動、地域の住民、流通業者の方、コンビニエンスストアの方等の懸命なサポートがあったことは記憶に新しいです!

・日本国内には内航海運、航空機、鉄道、トラック便による物資の流通網が、ヒトの血管のように張り巡らされています。

・特に日本海沿岸を走行する国道8号線の機能が麻痺するということは、国道8号線沿いの住民の方々のみならず、日本経済にも大きな打撃を与えました。

・下の画像は、国道8号線以外の大雪による立ち往生の発生状況で、国土交通省の『冬季道路交通確保対策検討委員会』資料から抜粋したモノです!

・URLはhttps://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/toukidourokanri/pdf01/04.pdfです!

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・この他冬期の道路における流通網を確認するという観点から、大雪に対する道路交通への障害を減らすための具体的な方策など今後取り組むべき課題を検討することを目的として、『冬季道路交通確保対策検討委員会』が設置されました。

*URLは国土交通省 冬期道路交通確保対策検討委員会です。
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/toukidourokanri/index.html

委員は以下のメンバーです!

天野 真志
読売新聞 東京本社編集局次長兼経済部長

石田 東生(この方が委員会の委員長です!)
筑波大学 名誉教授

片田 敏孝
東京大学 大学院情報学環 特任教授

国崎 信江
株式会社危機管理教育研究所 危機管理アドバイザー

佐野可寸志
長岡技術科学大学大学院 教授

関谷 直也
東京大学大学院情報学環 准教授

・第1回(2018年2月26日)から第4回(2018年11月1日)まで委員会を開催していますが、この第4回目に興味深い資料が出されています!

2018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ。立ち往生の原因

・スタッドレスタイヤを装着していても『立ち往生』の要因になっている場合がありました!

・では、第4回(2018年11月1日)に開催された委員会の資料を見てみましょう!

*依拠となる資料のPDFは、この項目の末に貼りました!また、原本に当たりたい場合は、上記の、国土交通省の『冬季道路交通確保対策検討委員会』資料のURLからリンクできます!

・資料の2の2ページ目です。PDF3つの内真ん中のPDFです。このPDFのタイトルは、『立ち往生の発生要因』となっています。

・その中で、以下太字3点の具体例を列挙しています。

1)立ち往生車両は、年間500台以上。このうち、全体の約6割が大型車

2)冬タイヤを装着していても、縦断勾配5%を超える区間では立ち往生が多く発生

*勾配率5%とは100メートル走行する間に5メートルの高さの坂を登坂するという意味です!

*要するに三角関数のsinΘ(サインシータ)=5/100というイメージです!

3)冬タイヤを装着している車両のうち、チェーン未装着車が9割弱を占めている。

・要するに、5%以上の勾配がある坂道では、立ち往生に占める割合の6割が大型車であって、また、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)を装着していてもチェーン装着が9割程度だったので、立ち往生(大渋滞)につながったということです!

・地球温暖化のせいなのか分かりませんが、上記の資料から、局所的に大量の積雪が記録されていることが分かります!

2018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ。車両ごとの登坂能力も大きな要因

・大型車、普通車また4WD・2WDにより異なる雪道の登坂能力等

・上記にも記述しましたが、立ち往生に占める割合の6割が大型車であることも大きな要因になっています!

・では、大型車ではない普通車や、また4WD(4輪駆動車)や2WD(2輪駆動車)との違いはどうなっているのでしょうか?

・ちょうどいいタイミングで、先日、ロビン宅に送付されたJAFの機関紙『JAFMATE』2018年12月号(エビデンス)にも、普通車の雪道の登坂、制動距離等について特集が組まれていましたので、引用、転用いたします。

・以下の引用記事のベースは下の画像のJAFの機関紙『JAFMATE』2018年12月号から引用しました!

・記事の内容からコアの部分だけを要用抜粋します!

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・誤解を招くといけませんので、あらかじめ記述しますが、このJAFの機関紙『JAFMATE』2018年12月号に記載されていた記事は、公平中立の視点から記述されており、どこのメーカーの車は良いとか悪いとか、また2WD、4WDが良いとか悪いとかという偏向した記事ではありません。

・このテストに使用した4車は4台とも新品で同一銘柄のスタッドレスタイヤを装着しています。

・下の車両がテストに使用した車です!

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*この資料もデータの取得方法によっては、異なったデータが出ることもあり得ますが、ロビンはこれを踏まえて、国土交通省の資料とJAFの資料を客観的に比較するために引用文献としました!

2018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ!4WDでも過信は禁物

・基本的には車重の軽い普通車の4WD(4輪駆動車)は登坂能力に優れている面がありました!

・以下の資料を見てみましょう!

・資料のように勾配9%の上がり坂は上がることができたが、勾配20%では2WDの2台は坂の途中でタイヤがスリップし、それ以上は上ることができなかった。

一方、4WDは2台ともタイヤがスリップすることなく、最後まで上りきることができた。

 登坂テストの結果は左ページ

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・この雑誌は『結果』として、「   」のように結んでいます。

「4WDは構造上2WDより車重が重いことが多く、そのぶん下り坂などでブレーキが利きづらくなることがあります。

・とくにランドクルーザープラドの場合、車重が2tを超えるため、下り坂でブレーキを踏んでもズリズリと進んでしまい、平坦路より明らかに止まりづらかったです。

・4WDは2WDより発進時や登坂時でも滑りにくく、駆動力が優れるので、ブレーキもよく利くように思われがちですが、決してそうではないので、速度を十分抑えて走る必要があります」

・1つの高速道路や国道等を異なった登坂能力や制動距離等を具備した車がミックスして走行しているので、安全運転に十分配慮してチェーンの準備も行うことが求められています!

018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ!早目早目の十分な雪道装備が必要です!

・雪に対する対策は国道や高速道路だけではなく、航空機、電車にも希求されることですが、航空機や電車はロビン等の手が届かないところにあるので、まずは自動車に対するチェーン等の装備が必要になります!

・ロビン一家は、オールシーズン全て高速道路を使用して、アウトドア活動を行っています!

・国土交通省や警察庁等から、更なる追加情報が提供されることと思いますが、早目早目の対応が必要になります!

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2018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ。タイヤチェーンの装着が義務付けられる区間が設定されます!

・先般、当サイトで2018年ウインターシーズンから、大雪時のタイヤチェーン装着が義務付けられる旨の記事を記載しましたが、12月10日に国土交通省から、対象区間が公表されましたので記事としてアップロードします!

・規制対象区間は以下のとおりです!

・冬のアウトドア!交通安全は第1です!チェーン規制される区間、情報は早目早目に入手して、事前に準備を進めることが必要です!

・タイヤチェーンは、本番前に事前に装着してシッカリ装着できるか否か、また装着時間を把握しておくことも必要です!

2018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ。高速道路は7区間です!

上信越自動車道の長野県の信濃町インターチェンジと新潟県の新井パーキングエリアの間の25キロ、

中央自動車道は、山梨県の須玉インターチェンジと長坂インターチェンジの間の9キロ、長野県の飯田山本インターチェンジと園原インターチェンジの間の10キロ、

北陸自動車道は、福井県の丸岡インターチェンジと石川県の加賀インターチェンジの間の18キロと、滋賀県の木之本インターチェンジと福井県の今庄インターチェンジの間の45キロ、

米子自動車道の、岡山県の湯原インターチェンジと鳥取県の江府インターチェンジの間の34キロ、

浜田自動車道の島根県の旭インターチェンジと広島県の大朝インターチェンジの間の27キロです。

2018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ。国道は6区間です!

国道112号線のいずれも山形県の西川町志津と鶴岡市上名川の間の27キロ、

国道138号線の山梨県山中湖村平野から静岡県小山町須走字御登口の間の9キロ、

国道7号線のいずれも新潟県村上市の大須戸と上大鳥の間の16キロ、

国道8号線のいずれも福井県あわら市の熊坂と笹岡の間の4キロ、

国道54号線の広島県三次市布野町上布野と、島根県飯南町上赤名の間の12キロ、

国道56号線のいずれも愛媛県の西予市宇和町と大洲市松尾の間の7キロです。

2018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ。対象区間が公表された背景

・以下「  」は、国土交通省のプレス発表記事を引用しました!

・URLはfile:///C:/Users/wanwan/Desktop/001264475.pdfです!

「・チェーン規制については、

・時期:大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪時※
      
※平成29年度は、大雪特別警報の発令はなく、大雪に対する緊急発表は3回。

・場所:勾配の大きい峠部でこれまでに大規模な立ち往生などが発生した区間を対象として、従来であれば通行止めとなる状況においてタイヤチェーン装着車のみ通行を可能とするものですが、現時点で、国土交通省と警察において調整しているチェーン規制区間は別紙のとおりですのでお知らせします。

 ⇒全国13区間(うち直轄国道6区間、高速道路7区間)

○ 具体的な開始時期については、改めてお知らせいたします。

○ また、大雪が予想される2~3日前より通行止め実施の可能性がある旨について事前広報を行い、不要不急の外出を控えることや広域回、並びに物流車両の運行計画の見直しなどについて、地域住民や道路利用者に周知してまいります。

※警察庁においても、同様の広報を実施しています。」

2018年12月から特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ。国土交通省のプレス発表の原本は以下のとおりです!

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*引用記事のエビデンスは以下のとおりです!

URLは、https://www.mlit.go.jp/common/001264475.pdfです!

この大雪時にタイヤチェーン装着を義務付ける対象区間の検討経緯については、2018年12月から省令改正!特定区間ではスタッドレスタイヤだけではダメ!チェーンも巻くことになります!をご覧ください!