ホエーブス625、ケロシンストーブのグラファイトパッキン交換!
スピンドルの抜きだしは、手強かったです。ロビンはゴムのハンマーと金具を用意して抜きました!
メンテナンスは最初は悩みますが、組み上がった時の『嬉しさ』は格別です!楽しいですよ!
ホエーブス625、ケロシンストーブのグラファイトパッキンは、市場に流通している代替品を使用しました。
購入先はオールドキャンプストアというショップでした。
純正は厚さ2㎜×内径4.8mm×外径8.5mm×幅6.3mmの円柱形のモノです。⇒ドイツ連邦軍仕様
代替品は厚さ2㎜×内径4.8mm×外径8.5mm×幅7.3mmの円柱形のモノです。⇒オールドキャンプストア仕様
*幅が純正品より長くとってあり、良心的なモノづくりをしているショップでした!
年代や型式によっては異なるモノもあると思いますが、ガス漏れが起きないことが重要です!!
ホエーブス625、ケロシンストーブのグラファイトパッキン交換は、ハンドルの回転を滑らかにすることが目的です。
1. 最初にスピンドル(シャフトのことです。)の先についている割ピンを外しました。
2. 次にスタフィングボックス(ネジのことです。)を緩めて行きます。
*この段階で下の画像のようにニップル(細い穴がついた真鍮のパーツ)とニードル(ニップルの穴の掃除をする上下に動く針)は外しました。
3. 次にスタフィングボックス(ネジのことです。)を外します。
4. 次に大モノのスピンドルを外す番ですが、これは中々手強いので下の画像の金具を用意しました。
コレはホームセンターで200円程度で売っています。
材質はステンレスで形状は画像のように強度面から平板よりL字型の方が剛性があると思いコレを買いました。
中には6mmの穴が開いています。
スピンドルはペンチ等で挟んでも引き抜きできません。無理やりやればスピンドルを傷めるだけです。
よって、スピンドルが抜けて欲しい方向(ベクトル)に、ペンチ以上の力が加えられる道具としてこの金具を使用します。
スピンドルの直径は5mmですからこれで十分です。
割ピンもにスタフィングボックスも外した段階で、この金具の1番端の穴にスピンドルの先端をとおします。
*力点と作用点を遠くすればするほど効率よく作業ができます。
もっと長い金具であれば左右両端で同時にできるので、効率的でスピンドルのためにも良いかもしれません!
次に金具のストッパーの役割を担うモノとして、そのまま古い割ピンを使用しました。
ロビンは割ピンは新品に替えるつもりでしたので、そのようにしました。
古い割ピンを、今後も使用する場合は『釘』等で行ってください。
このままでは、スピンドルは外れないので先ほどの金具の先端部分を、下の画像のように100均で買った頭部がゴムでできているハンマーでユックリ・極力静かに「トントントン」と叩きます。
金属のハンマーより木槌・ゴムのハンマーの方が良いです!
辛抱強くやってください。斜めに力を加えるとスピンドルが曲がって2度と使いモノにならなくなりますから、絶対真っ直ぐに・ユックリ行います。
そうしてしばらく時間がたつとスピンドルが「コロン」と外れます。
このスピンドルに冒頭で用意しておいたパッキンを組み上げてあげます。
ホエーブス625、ケロシンストーブのグラファイトパッキン交換!スピンドルの外し方について
この他、固着が激しくスピンドルを外すことについて非常に困難が予想される場合は、以下の作業を加えると効果的な場合があります!!
1. 潤滑材 ワコーズ RP-C ラスぺネ 業務用 業務用浸透潤滑剤 350ml
*これは強力です!作業2週間前にタップリ噴霧そして、さらに1週間前にタップリ噴霧!このラスペネは固着している深い部分まで確実に浸透していくモノで浸透無双です!!
固着ネジ退治にはシッカリしたモノとシッカリした方法で対処すれば、必ず外れます!!
ロビンは、ほぼこれでokです!!
2. 1でダメな場合はガストーチで炙ります。できればピンポイントで炙れるバーナーがベストです!!
*炎が広がらないで炙りたい部分のみを炙れるトーチという意味です!
*金属の熱膨張の性質を利用します。炙る場所は黄色い部分です。
間違ってもスピンドルは炙ってはいけません!!スピンドルが膨張して余計に外れなくなります。
*ロビンはドイツから輸入したHeinzeのストーブのニップルが外れなくて、2.の方法で外しました。
炙る際はタンクの燃料を全て抜いておいてください。炙っているバーナーの火で引火する危険があります!!
また、固着がひどい時はちょっとやそっと炙ったくらいではネジは外れません!!
この作業に着手する2週間前に噴霧したラスペネから「ぶす・ぶす」と煙が出るくらいに炙ってやらないと外れませんでした。
でもこのくらい炙ってやると1発で外れます!!
ホエーブス625、ケロシンストーブのグラファイトパッキン交換!耐熱グリスをグラファイトパッキンの下に塗ります。
スピンドルに下の画像のグリスを塗りました。
これは耐化安定性・耐熱性・耐寒性・機械的安定性に優れ長期間潤滑力を保持するというモノです。
温度はマイナス50度から摂氏250度まで対応しています。ゴム等に攻撃性がない!!ことからコレを採用しました。
また割ピンは太さ2㎜×長さ20mmステンレス製のモノを使用しました。6本入っていて約150円です。
これでホエーブス625・Petoromaxストーブ(改)のハンドルがノンパワーステアリング⇒パワーステアリング並みの軽さになりました!