ガソリン、ホワイトガソリン、灯油、カセットガスを使用することによって、アウトドアクッキングでは、様々な恩恵を享受しています。
しかし、これらの燃料はいったいどのくらいの保存年限があるのか?どのくらいの量の保管ができるのか?また、その際の法律(条例)等はいったいどうなっているのか?等、わからないことが沢山あります。
*保管とは、自動車やバイクのタンクに充填されている燃料は含みません!
また、各燃料別の保存(消費)期間等も依拠すべき法律を記載しました。
アウトドアクッキングを行う際の、参考資料として楽しみながら読んでください!
ガソリン、ホワイトガソリン、灯油、カセットガスの保管方法・数量!使用期限!
・主な用途や保存(保管)!価格の違い!についてダイジェスト版を作りました!
・レギュラーガソリン(赤ガス)等は、アウトドアクッキングのみならず、自動車や農機具・発電機等の燃料に使用されます。
*本ページで記載している『ガソリン』とは、レギュラーガソリン(赤ガス)とハイオクガソリンのこと言います!
*当サイトでは、『ホワイトガソリン』については、ホワイトガソリンと明示しています!
・また、災害時には、これらの燃料は交通網の遮断や、物流の寸断等により入手することが難しくなる場合があります!
・今回は、ガスや液体燃料の保管期限や適正な保管方法、また適正な保管数量などについて、ひと目でわかるダイジェスト版を作りました。
・このダイジェスト版は、実体験や法律・各製造メーカー・製造メーカーを統括する団体の公式サイトで記載している部分を引用しています。
ガソリン、ホワイトガソリンの保管方法・数量!使用期限!
項 目 | ホワイトガソリン | レギュラーガソリン(赤ガス) |
保存年限(保管期限) | 基本的には、保存年限なし(コールマンジャパン等) | 購入から、6ヶ月を目途に消費すること(日本石油・石油連盟) |
保存数量 | 消防法の適用あり。 | 条例による |
互換性 | 実質的に、メーカー間の互換性を有している | メーカー間の互換性を有している |
主な用途 | 機械の洗浄・アウトドア用のストーブ(バーナー)やランタンに使用 | 小型船舶(ガソリンエンジン)や自動車やバイク等のエンジンの燃料、また発電機や除雪機の燃料 |
主な成分 | ほぼナフサ | ナフサにオクタン価を高める成分を配合(JISK2202:2012) |
劣化(腐る) | ホワイトガソリンは適正保管を行えば、劣化しないとされています!(ほぼナフサ) | レギュラーガソリン(赤ガス)等については、劣化の可能性があります。(したがって、6カ月を目途に消費が推奨されています。)ナフサにオクタン価を高める成分を配合(JISK2202:2012) |
実勢価格・ロビン宅の近隣の店舗の価格です!地域によっては、ロビンの記述した価格値と乖離がある場合があります! | 6,000円÷18リットル≒約333円 | 1リットル≒140円 |
備 考 | ホワイトガソリンは適正保管を行えば、劣化しないとされています!また、現行法制上、保管に関して、ガソリン(レギュラーガソリン等)と同様、消防法の適用を受けます。 | 災害などに備えてレギュラーガソリン(赤ガス)を満タン!灯油を1缶(18リットル)保管運動! 主催:全国石油商業組合連合会・都道府県石油組合 協賛:石油連盟・公益社団法人全日本トラック協会・日本ガソリン計量機工業会 後援:内閣府政策統括官(防災担当)・資源エネルギー庁・国土交通省 |
*保存年限、保存数量、互換性については、レギュラーガソリン(赤ガス)もハイオクガソリンも同様です!
*ホワイトガソリンは、エンジンなどの燃料としては不適合ですので、現行販売されているインバーター発電機等には、使用できません!
灯油とカセットガスの保管方法・数量!使用期限!
項 目 | カセットガス | 灯油(ケロシン) |
保存年限(保管期限) | 缶に記載された製造年月日から7年以内を目途に消費すること(イワタニ他) | 購入から、6ヶ月を目途に消費すること(日本石油・石油連盟) |
保存数量 | 法律による規定はなし(数量制限はない) | 条例や消防法による |
互換性 | 基本的には、メーカー間の互換性を有している(ただし、表示には自メーカーのコンロ等とボンベを使用する旨記載されている) | メーカー間の互換性を有している |
主な用途 | 家庭用カセットコンロ(おでん・たこ焼き機等を含む)・アウトドア用のランタンやバーナーの燃料 | 暖房器具や給湯器の燃料・アウトドア用のランタンやバーナーの燃料 |
こんな用途もある! | カセットガス対応インバーター発電機やカセットガス対応原付バイク(公道走行可能なのは現行1社のみ)*カセットガス対応インバーター発電機はホンダ・三菱・ニチネンの3社から発売され、ヤマハ発動機などにOEM供給されています! | * |
主な成分 | 液化ブタンガスが95%以上・JISS2148 | ケロシン・JIS K 2203 |
成分の劣化(腐る)の有無 | 液化ブタンガスについては、劣化はしません。(しかし、缶部分や内部のガスケット等の腐食・劣化の発生がありえます。したがって、7年以内の消費が推奨されています!) | ケロシン・JIS K 2203については、劣化の可能性があります。(したがって、6カ月を目途に消費が推奨されています。) |
実勢価格 | イワタニ製品は3本で約480円、リーズナブルな他社製品は3本で約280円 | 1リットル≒約85円 |
備 考 | 下記、イワタニ公式サイトから引用しました! | 災害などに備えてレギュラーガソリン(赤ガス)を満タン!灯油を1缶(18リットル)保管運動! 主催:全国石油商業組合連合会・都道府県石油組合 協賛:石油連盟・公益社団法人全日本トラック協会・日本ガソリン計量機工業会 後援:内閣府政策統括官(防災担当)・資源エネルギー庁・国土交通省 |
・以下、カセットガスに関するイワタニ公式サイトから引用文です!
・URLはhttps://www.i-cg.jp/support/faq/gas/
カセットボンベの備蓄のめやすについて
内閣府では、南海トラフ巨大地震対策について、中央防災会議最終報告(2013年5月)の中で、 地震直後は行政支援が遅れることが想定されるため、一週間分以上の食糧、飲料水、生活物資などの家庭備蓄を確保するよう呼びかけています。
その中でカセットこんろ、カセットボンベも、地域で自活するための備えとして例示されています。
引用元: イワタニ公式サイト
ガソリン、ホワイトガソリン、灯油、カセットガスの保管方法・数量!マンションなどの場合!
・マンション等の集合住宅には、カセットボンベの適正量の保管(備蓄)が可能です!
・燃料の保存種類や数量等は各地域や居住している建物等によって、大きく異なります。
・都心部では、経営効率化の視点からセルフ型式のガソリンスタンドが増加しております。
・基本的に、このセルフ型式のガソリンスタンドでは、経営効率化あるいは従業員数の減少等からガソリン携行缶への給油に、対応していない店舗が増加してきました。
*セルフ型式のガソリンスタンドでも、ガソリン携行缶への給油を行ってくれる店舗もあります!
・また、全電化マンション(集合住宅)等の増加は、灯油などの液体燃料を必要としない傾向にあります。
・このような状況で、灯油やレギュラーガソリン(赤ガス)を適正備蓄(保管)することには、集合住宅では無理が伴いますので、アウトドアクッキングや災害対策用にはカセットボンベの保管が、実態に即していると思います!
ガソリン、ホワイトガソリン、灯油、カセットガスの保管方法・数量!戸建て住宅などの場合!
・郊外の農家等納屋(なや)やバックヤード付きの戸建て住宅は、レギュラーガソリン(赤ガス)等の液体燃料の適正保管が可能です!
・納屋(倉庫)を有した農家や、燃料を備蓄する施設(例えばホームタンク200リットル)等では、灯油や指定数量以下のレギュラーガソリン(赤ガス)を、適正に保管しつつ、カセットボンベの保管(現行法制上の規制はありません。)も可能になります!
・一般的に規定されている、火災予防条例をもとに記述します。
・火災予防条例の上に、消防法が規定されています!
・ガソリンならば200リットル、灯油や軽油は1000リットルが指定数量です。また、この指定数量の5分の1以上、指定数量未満の危険物が「少量危険物」です。
・ガソリンを例にとると、40リットル以上200リットル未満が少量危険物になります。(ガソリンの場合は200リットル以上は保管できません!)
・ガソリンの場合はゼロから39.99・・・リットルまでが条例の適用を受けずに、一般家庭で保管がOKな量となります。
・簡単に書くとゼロから39.99・・リットルまでは、条例の適用を受けないからOK!40リットルから200リットル未満は条例の適用を受け届け出が必要!
・更に200リットル以上は、条例ではなく、消防法の適用になります!
・ホワイトガソリンも、第1石油類・非水溶性・ガソリンで、指定数量200Lの適用を受けます。
ガソリン、ホワイトガソリン、灯油、カセットガスの保管方法・数量!取り扱いについて図に示してみます!
・上記の文章に記載した旨を図に記載してみます!
主 な 危 険 物 | *1指定数量 | *2少量危険物の範囲 |
レギュラーガソリン(赤ガス)など | 200リットル | 40リットル以上200リットル未満 |
経由・灯油 | 1,000リットル | 200リットル以上1,000リットル未満 |
重油 | 2,000リットル | 400リットル以上2,000リットル未満 |
・*「指定数量」とは、その危険物の危険性に応じて法律で定められている数量のことをいいます。
・ガソリンから重油に至るまで『危ない(危険)』度合いに応じて、保管数量が増減していることが分かります!
*要するに、『ガソリン』は危ないのです!だから、貯蔵数量が少ないのです!
・「少量危険物」とは、指定数量の1/5以上、指定数量未満の危険物のことをいいます!
ガソリン、ホワイトガソリン、灯油、カセットガスの保管方法・数量!条例に注意!
・条例は各市区町村によって異なる場合がありますので、必ず適用されている条例を確認して下さい。
・現時点で施行されている代表的な条例をもとに、危険物の概要を図にして、記載します。
数量 | 貯蔵・取り扱いの基準 | 位置・構造・設備のの基準 | 届出 |
指定数量の1/5 | 条例で規制 | 特になし | 不要 |
指定数量の1/5以上・指定数量未満 | 条例で規制 | 条例で規制 | *必要 |
指定数量以上 | 消防法で規制 | 市長などの許可が必要 | 消防法で規制 |
・*個人の住居で貯蔵などを行う倍は、指定数量の1/2以上から届出が必要となります。
ガソリン、ホワイトガソリン保管方法・数量!条例などの適用を受けない場合の数量!
・ガソリン(レギュラーガソリン(赤ガス)やハイオクガソリン)は、市民生活を行っていくうえで、必要不可欠なモノです!
・貯蔵や保管を行う場合には、条例などの法規定を遵守しつつ、細心の注意を払うことが求められます!
・レギュラーガソリン(赤ガス)等を、保管や貯蔵する場合は、簡単に記述すると、概ね18リットルのガソリン携行缶を2缶まではOKです。
・例えばレギュラーガソリン(赤ガス)1缶・ハイオクガソリン1缶=合計2缶(39.99・・・リットルまで)は条例の適用を*受けないのでOKです。
*条例の適用を受けないので届け出が不要という意味です!
・上記のようにレギュラーガソリン(赤ガス)やハイオクガソリン単体の場合、上記の簡単な計算でOKですが、灯油やレギュラーガソリン(赤ガス)を同時に保管する場合は、下記に記載した計算例に依拠します!
ガソリン、ホワイトガソリン、灯油、カセットガスの保管方法・数量!火災予防条例の適用を受ける計算例
・複数の危険物を保存していてその合計数が5分の1以上であれば、少量危険物の指定を受けます。
・以下、計算例を記載します!
・1)ガソリンと軽油の数量を当該危険物の指定数量(ガソリン:200ℓ、軽油:1,000ℓ)で除し、その 商の和が1/5未満となるときは、規制を受けません。 (例:ガソリン10ℓと軽油50ℓを貯蔵する場合 → 10ℓ/200ℓ + 50ℓ/1000ℓ = 1/10)
*上記1)は条例の適用で、1/5未満です!(条例の適用は受けません!)
・2)ガソリンと軽油の数量を当該危険物の指定数量(ガソリン:200ℓ、軽油:1,000ℓ)で除し、その 商の和が1/5以上1未満となるときは、火災予防条例の規制を受けます。 (例:ガソリン20ℓと軽油100ℓを貯蔵する場合 → 20ℓ/200ℓ + 100ℓ/1000ℓ = 1/5)
*上記2)は、条例の適用を受けます!そして届け出が必要となります!
・3)ガソリンと軽油の数量を当該危険物の指定数量(ガソリン:200ℓ、軽油:1,000ℓ)で除し、その 商の和が1以上となるときは、消防法令の規制を受けます。 (例:ガソリン100ℓと軽油500ℓを貯蔵する場合 → 100ℓ/200ℓ + 500ℓ/1000ℓ = 1)
*上記3)は、もはや条例の適用を超え、消防法の規制(適用)を受けます!
・指定数量以上の危険物は、貯蔵所( 移動タンク貯蔵所を含む) 以外の場所に貯蔵したり、又は製造所、貯蔵所及び取扱所以外の場所で取扱う事はできません。
・ 少量危険物とは指定数量未満で指定数量の1/5 以上の数量で貯蔵する事で貯蔵を予定されている場所を管轄する消防署への届出が義務付けられています。【火災予防条例第58 条】
・農家などの場合には、農機具や発電機などの内燃機関にレギュラーガソリン(赤ガス)を、多用するので、指定数量以下のレギュラーガソリン(赤ガス)を保管する機会が多くなります。
ガソリン、ホワイトガソリン、灯油、カセットガスの保管方法・数量!「満タン&灯油プラス1缶運動」!
・上記の項目は、保管や貯蔵分は灯油(ケロシン)1缶(約18リットル)だけということになります!満タン分は自動車やバイクの燃料タンクに積載(充填)済ということになります!
・災害時の「安心」が高まります
プライバシー空間としての車内が情報収集拠点としても利用できます。(アイドリング状態が約40時間確保できます)
400km程度の移動が可能になります。*1*1 タンク容量、車両燃費により異なります。
・家庭に1缶(18ℓ)の灯油が余分にあれば暖かい空間を85時間程度維持できます。 *2
ホームタンクをお使いの地区でも、1缶余分に持つことで災害時の安心度が高まります。
*2 和室7帖間を中燃焼した場合
引用元: 千葉県石油協同組合 千葉県石油商業組合
・阪神・淡路大震災(1995年、M7.3)、東日本大震災(2011年、M9.0)、熊本地震(2016年、M7.3)と日本はこれまで巨大な地震に見舞われてきました。
・そして、近い将来、南海トラフ地震(M9)や首都直下地震(M7.3)が発生することが想定されており、そのような点からも、「満タン&灯油プラス1缶運動」は多くのメリットがあります!