伊豆のほぼ中央部に位置する浄蓮の滝・旧天城トンネルは、何回も訪れていますが、ここは間違いなく伊豆の観光スポットです。
浄蓮の滝・旧天城トンネルには、時間の余裕を持って訪れてください。
関東や東海地方から入出国するためには、旧天城トンネルを経由するほかはなく、陸路の難所だったことがよくわかります。
また、川端康成の名作『伊豆の踊り子』に出てくる天城トンネルは、この旧天城トンネルを指しますが、この小説のバックボーンの寂寥感が伝わってきます。
おすすめのポイントです。
伊豆観光!浄蓮の滝・旧天城トンネルを歩いて越えながら静寂を味わう!
雄大かつ迫力満点な浄蓮の滝・静寂な空間の自然のキーワードがピッタリな旧天城トンネル。
整備された無料駐車場から、階段状になった遊歩道を降りてしばらくすると、ドドドッと滝壷に流れ込む水流の音が徐々に大きくなってきます。
また歩を進めるたびに、ひんやりした冷気が身体を包み込んでいきます。
階段状になった遊歩道は、急な部分等があるので、かかとの高い靴はなるべく避け、歩きやすい靴を選択することがベストです!
マイナスイオンとともに、木々の間から漏れる木漏れ日が、ロビン一行を非日常生活へと誘っていきます。
旧天城トンネルはメインルートから若干外れた所にありますが、終点には整備されたトイレ・駐車場もあります。
旧天城トンネル内は車両はすれ違い不可能です!必ずヘッドライトを点灯し、徐行して注意深く進行してください。
伊豆観光!浄蓮の滝・旧天城トンネルを歩いて越える!マイナスイオンがタップリ体感できる浄蓮の滝
自動車では、東名高速-沼津ICから国道136・414号を使用し、約1時間30分程度で浄蓮の滝に到着します。
伊豆・中伊豆を代表する観光名所です!深い樹木が生い茂っています。
遊歩道を降りて間もなく、下の画像のような豪快な滝が目に入ってきます。
玄武岩の崖の中から高さ25m、幅7mの滝が滝壷めがけて落ちてくる様は、豪快の一言です!
従前夏季に訪問した時も、山の冷気と水しぶきで夏でも肌寒いほどでした!
滝壺の下流には天城国際鱒釣場が併設されていました。
更に、渓流沿いに天城名物のわさび田が続いていてこれも見事でした!
滝の玄武岩には、天然記念物のハイコモチシダが群生しているので詳細に観察することが可能です!
伊豆観光!浄蓮の滝・旧天城トンネルを歩いて越える!体感する寂寥感
旧天城トンネルを歩いてみて、体感できる寂寥感!このトンネルを抜けないと伊豆への入出国は不可能でした。
徒歩などで超えるしか交通手段がなかったころの、寂寥感が体感できます。
川端康成の名作『伊豆の踊り子』に出てくる天城トンネルは、この旧天城トンネルを指します。
『伊豆の踊り子』の中では、旧天城トンネルは「暗いトンネルに入ると、冷たい雫がぽたぽた落ちてきた。南伊豆への出口が前方に小さく明るんできた。」と紹介されています。
この峠は旧天城トンネルが開通する前から交通の難所として知られており、幕末にはアメリカ総領事のタウンゼント・ハリスが外交交渉のために下田の玉泉寺から江戸へ向かう際に天城路の峠を越えています。
そのハリスの記録には天城越えの過酷なことが詳細に記されています。
伊豆観光!浄蓮の滝・旧天城トンネルを歩いて越える!時間次第で踊り子歩道を攻略
下の画像が踊り子歩道等の概要を記した掲示板です!
この踊り子歩道はハイカーが気軽にアウトドアを楽しむように整備されたモノです!
装備品も軽量なモノでOKです!
「踊子歩道」の起点は浄蓮の滝です。
また「旧天城トンネル」から開始して「踊子歩道」を攻略することも楽しいです!
浄蓮の滝駐車場から河津七滝までの峠コースが一般的な「踊子歩道」です。
伊豆の踊子が歩んだ道を自分の足で再現出来ます。湯ケ野まで足を延ばしても楽しいです!
「踊子歩道」のコースは、全長16.2km/所要時間 約5時間20分
「踊子歩道」のコースは、浄蓮の滝駐車場→昭和の森会館→滑沢渓谷→ゆうゆうの森(旧大川端キャンプ場)→水生地下駐車場→旧天城トンネル→2階滝駐車場→宗太郎園地→(河津七滝巡り)→河津七滝観光センター駐車場となっています!